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泊まれる演劇「QUEEN’S MOTEL」に行ってきた!(ネタバレなし)

泊まれる演劇とは

実際のホテルに滞在しながら鑑賞・体験する没入型の演劇作品(イマーシブシアター)。

ホテル内を自由に歩き回ったり、観客にも役割が与えられることで、 まるで物語の世界に入り込んだような体験をお楽しみいただけます。

https://www.tomareruengeki.com/queens2024

イマーシブシアターって?

1泊2日の宿泊体験を伴うイマーシブシアター「泊まれる演劇」の舞台は、夜のホテル。

ホテル全棟を舞台に、一夜限りの物語が紡がれます。

従来の舞台演劇のような客席とステージの境界はなく、プレイヤーも物語の一部となって行動します。

建物内を彷徨い歩き、時に導かれながら、物語の真実に近づいていきます。

複数の客室やフロアでストーリーが進むため、出会うシーンは自分次第。

時にグループで、時にはたった一人で、それそれが別の部屋に連れ去られながら、異なるシーンや事件を体験します。

はじまりの鐘がボーンと鳴った。

ロビーで語られる童話は、

私たちが知ってるお話とちょっと違う。

真っ赤なドレスを身に纏った少女が、

不思議の國へと旅立つ物語。

そう、癇癪持ちの女王と嫌われる「彼女」こそが今夜の主役だ。

降り注ぐ詩歌と、逆行する時の雑踏。
私たちは「水曜日のお茶会」の夜へと、
ゆっくりと、ゆっくりと、堕ちていく・・・
 


水曜日の世界で待っていたのは
モーテルを営む少女:ハート・クイーンズと、
一癖も二癖もありそうな宿泊客たち。
落っこちてきたゲストらも加わり、お茶会は大混乱!

そんな最中、一階奥の「禁断の扉」が開かれ、

不思議の國が顔を出す。


時を同じく、

むこう側から迷い込んできたのは…。

夢と現を浮遊する、

現代版お伽話の世界へようこそ。

体験してみた!

筆者は6名で参加。
…といっても公演中は別行動になるので、1人で参加してもまったく問題ありません。
参加の際にはぜひドレスコードを合わせていくと良いでしょう!
今回は赤&黒、またはいずれか一色の服だと物語の世界観にぴったりとのことで、友人と一緒にアクセサリーや服を選んで、泊まる以前から気持ちが高まっておりました。

当日19:30チェックイン、20:00にロビーに集まると、スモークが焚かれた不思議の国の世界が。
オーナーからひとりひとりに、お茶会で呼ばれる名前カードが配られます。慣れた参加者は、ネームホルダーを首から下げていました!たしかに公演最中はお互いをカードの名前(みんなお菓子の名前!)で呼ぶので、見やすいのは賢い…。

ちなみに、わたしは「シナモンロール」。洋服についたパールがスパイスみたいだから、だそうです。

演劇が始まると、舞台との境目がないことのおもしろさに気づきます。
わたしは劇団四季のミュージカルに度々行くのですが、ときどき演者が客席まで降りてくるシーンには感動したものでした。それが常に!目の前で!息遣いがわかるような感覚!なんてことでしょう!

参加者の誰かが発したかと思った声は、実は演者が隣に座っていたからだったり、
お菓子の名前を呼ばれたと思ったら、自分のことだったり、
物語が常に自分を巻き込んで進んでいく様子に、とてもドキドキしました。

演者にお菓子の名前を呼ばれて、それぞれ別の部屋へ…。
6人で行ってよかったなぁと思うのは、それぞれの目線で起きたことをその後共有できたことです。
自分視点では見られない物語が、いくつも同時に存在しているので、繰り返し通う方もいらっしゃるのでしょう。

いくつかの群像劇の中では、参加者が能動的に行動や意見をして、演者に寄り添います。
参加者それぞれが物語のキーマンになったような感覚が新しく、自分たちが紡ぎあげた物語のエンディングでは、涙する人も少なくありませんでした。
わたしも友人も、ある演者に寄り添って行動した結果、エンディングでボロボロ泣いてしまいました…。

公演終了後はロビーのバーでオリジナルドリンクやフードを楽しみながら感想会。

公演中に行ったお部屋は開放されており、写真を撮ることができました。

これが映え!!完全なる映えです!!空間作りの職人がいらっしゃるのでしょう…。

自室に戻ると、いままで同じ部屋に泊まった方の感想が書かれたノートが置かれていました。
感想会が終わったのは0時近くで、すでに2時を過ぎておりましたが、ノートをめくる手は止まらず、思わず夜更かししてしまいました。
中には演者さんガチ恋勢もいらして、その想いをぶつけておりました。
わかる…この距離感はドキドキしてしまいます…!!

さいごに

イマーシブシアター初体験の筆者は、「何回も通わなくちゃ物語楽しめないんじゃないのー?ちょっとハードル高いかなー。」と思っていましたが、そんなことはない!!!という結論に辿り着きました。
今回のシナリオがそうだったのかもしれませんが、一度で大筋を理解でき、友人と深めあうことで何重もの物語を感じることができました。

1人3万円弱のお値段の価値、大有りです。旅を終えても友人との感想は尽きず…。きっとまた別の物語に迷い込みたくなるに違いありません。

8/31までの本シナリオ、ご参加してみてはいかがでしょうか?

公式HPはこちら

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